1.婦人科にかかる前

生理のときに痛くて動けなかったら母に怒られた。「生理は病気じゃないんだからしっかりしなさい」

確かに生理は一定の年齢の女なら大体はあるし病気ではないけども。痛いし苦しいし、しかも周期が不順でいつ来るかわからないし憂鬱だった。
まあ、それでも自分の体だし、付き合っていくしかないわねー、と諦めてた。幸い、鎮痛剤が効いている間は痛みが治まった。

恋人と一緒に暮らし始めてしばらく経って、生理のたびにとても心配するのでなんだか悪い気がした。生理前は特に精神的に不安定になってたので、1ヶ月のうちの半分くらいは心配されてたことになる。ほかにもいろいろ心配はかけたけど。

避妊にはコンドームを使っていた。けど、不安で仕方なかった。生理の予定が遅れれば遅れるほど不安は増す。もし来なかったらどうしよう。そろそろ来るはずなのに体温が下がらない、今日も下がらない、今日も。。日が経つにつれ不安は重くなる。体温が下がっても血を見るまで安心出来なかった。

出血が来たらきたで、頭痛腹痛腰痛だるさで起き上がれない。寝返りを打つのも痛い。薬局に鎮痛剤を買いに行ってもらったこともあった。薬を飲んで眠って痛みをやり過ごした。
出血が終わると、少し楽な時期だ。それがしばらく続き、また不安と痛みの日々がやってくる。

それの繰り返しだった。


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